ピストバイクのノーブレーキ問題とロードバイク

fuji11-018

ロードバイクに乗ってると、「あの自転車ってブレーキついてないんでしょ?」と言われることがあります。

ノーブレーキのピストバイクと勘違いしてるんでしょうけど、一般の人からするとロードバイクとピストの違いは分かりません。

なので今回は自転車の法律とも関係する、ピストバイク問題について解説します。

ブレーキなしは違法

前後ブレーキがついていないピストバイクを公道で乗り回すことは危険この上ないことですし、そもそも法律違反です。

ノンブレーキピストを肯定する人は、ノンブレーキピスト否定論に対し反論するでしょう。

しかしながら、法律に反してまで、自らの価値観を肯定するような内容の論法は説得力がなく、独りよがりに過ぎず、一般常識を持ち合わせている人には理解を得ることができません。

道交法が改正されない限り、ノーブレーキピストバイクが公道を堂々と走ることについて、説得力がある論法で主張するのは無理なのです。

ピストバイク好きの反論

ところで、ノーブレーキピストに乗っている人に聞きたいんですが、前後輪にブレーキを取り付けることがそんなに嫌なのでしょうか?

前後輪にブレーキを取り付けさえすれば、誰からもそしりも批判を受けることなく、堂々と公道を走れるんですよ。

「ブレーキを取り付けると造形美が・・・」という人がいますが、造形美を大事にしたいのなら、ブレーキを取り外して床の間に飾って見て楽しめばいいのです。

だいたい、走っているときには、後ろブレーキを見ることなんてできないので、造形美もへったくれもないでしょう。

 

あるピストバイクのブログで、「ブレーキがついていない方がスリルがあって楽しい」と書いているものがありました。

スリルを楽しむあなたは良いかもしれませんが、あなたがスリルを楽しむためにリスクを負わされる歩行者や自動車にとっては、迷惑千万このうえありません。

ノンブレーキピストが、駆逐される対象から外れるためには、前後輪にブレーキを取り付けさえすれば良いのですが、どうして、そんなわずかな労力を惜しむのか私には理解できません。

ロードバイク乗りも迷惑してる

チュートリアル福田が後輪にブレーキがついていないピストバイクを乗っていて、警察に検挙されたニュースをきっかけにして、自転車のノーブレーキ問題が加熱しました。

職場にロードバイクで出勤すると、「ブレーキついているか?」と聞かれたことは1度や2度ではありません。

我々としては「見たら分かるでしょ」と思いますが、一般の人からするとロードバイクのブレーキがどれかは分からないでしょう。

 

それだけならまだしも、チュートリアル福田のニュースが報じられた直後に、東京の大井埠頭で信号無視を繰り返す、ロードバイクのニュースを報じられ、悪いイメージを植え付けられました。

あえてこのタイミングでルールを守らないロードバイクのニュースを取り上げることは、ネガティブキャンペーンにほかなりません。

肩身が狭い思いをする

ロードバイク乗りは、いくらブームの影響で増えているといっても、まだまだ社会全体からしてマイノリティーな存在。それだけにイメージが悪くなると、肩身が狭くなります。

実際、大井埠頭の自転車暴走ニュースが報じられたのも、ロードバイクに対する世論が、決して好意的なものでないことが分かります。

ノーブレーキピストバイクの横暴や、ルールを守らないロードバイクのニュースが報道されるたびに、われわれ、まっとうなロードバイク乗りの生息域が脅かされていることを認識しなければなりません。

当然ながらロードバイク乗りの中にも、信号無視、無灯火など危険な状態で走る人がいるのも事実ですので、ピストバイク乗りだけでなく、スポーツバイクのり全員が交通ルールを守り、安全に走るようにしたいものです。


スポンサードリンク


合わせて読みたい記事

コメントは受け付けていません。

サブコンテンツ

このページの先頭へ